【2011年2月27日】オペラ「花咲かじいさん」
2011年03月08日 23:50
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綺麗どころ一を歌いました嶋村友美です。
今回この役のお話を頂いたのが約一年前。。。 そしてことある事に ”へ~~~花咲かじいさんがオペラになってるんだ~~~友美は何やるの??” ”綺麗どころ” ”へ??” ”しかも綺麗どころ一だから、一番綺麗なの” と自分で自分にいらぬプレッシャーをかけ、GP本番ではスタッフや共演者から ”あら?メイクなだなの??普通どころから綺麗どころに早く変身しなきゃオペラはじまんないわよ~~~” とからかわれつつも、必死に役名に恥じぬように練習(?)に励んだ私、嶋村が今回花咲かじいさん公演後記をお送りいたします。 さて公演後記をお願いすると言われたのが本番前日の夜中。 それからというもの何を書いてよいものやら悩みましたが今回は打ち上げの出演者の模様から普段はのぞけないお話しなんぞを皆様にお届けしたいと思いますのでしばしばお付き合いくださいませ。 ということで打ち上げの二次会で花咲かじいさんのキャストが話したお話しをちょっとずつ紹介! まずは 綺麗どころ二 辛島さん= 大先輩であるよいじいさんを歌われた高橋先生、よいばあさん田中先生の稽古に一生懸命に励まれている姿をみて感銘を受け自分もとがんばった! (大先輩方の妥協を許さない姿には姿勢が正される気持ちですね) 綺麗どころ三 小杉さん= 振袖のさばき、所作などが難しかった。 ぎりぎりまで綺麗どころでアンサンブルを調整し本番とてもよかったと思う。 (着物のさばきは本当に大変だったね) 殿 小林さん = 声と言葉の戦いだった、裏方のスタッフの意気込みを背負って私たちは舞台に立っている! (殿の歌にもアドリブにも最後まで妥協しない姿に感動していた綺麗どころ三人です。殿あっての私たち、本当にありがとうございました!) 家来二 清水さん= 両演目にでれて幸せ。 (地蔵様もやられてましたね、お疲れ様でした!) 人間から地蔵様(人でないもの)にかわるテンションが大変だった。 (確かに。。そうだったでしょう!) ポチ 倉石さん= じいさま、ばあさまとの三人の関係を大切にして演じました。(私の一歳の娘が”ポチかわいそうね~~~”と未だに言ってます。どうしてかわいそうなの?ときくと”えいっ!って。。痛い痛いね、かわいちょう。。”と 涙ぐんでます) わるいじいさん 竹村さん= 本来の自分にないもの、自分の中にあるもの、いろんなものが混じっていた。 言葉と音楽の関係が素晴らしいと思った。 ポチが死んじゃったら客席のお子さんが泣いていた。 しめたっ!と思ったね。 (その後もわるいじいさんが登場すると子供が泣いてましたね。悪役冥利につきる!でしょうか。) よいばあさん 田中先生 = 年代をこえて一緒にひとつの舞台を作っていく、素晴らしいこと。稽古を重ねるごとにだんだん魂が音楽によりそっていく感じだった。 (魂がよりそっていく。。。なんて素敵な言葉なんでしょ!よいじいさんよいばあさんのかわいらしさになぜか涙がでた私です) よいじいさん 高橋先生 = 微妙なニュアンスを伝えるために、テンポはとても大事な問題。 動きの寸法は決まっているわけだからテンポが違ってくると難しい。 (大先輩であられる先生のオペラに対する情熱に感動しました。お客様に最高のものを届けたい!私たちにも稽古中いっぱいアドバイスをくださいました。 それは私たちの宝です。ありがとうございました。) マエストロ 上野さん = 大先輩の方々の背中をみて次の世代が育っていく。 (本当にそうですね、ありがとうございました) 作曲家 松井先生 = 日本語で歌う。。。難しいといわれるのはいい、歌いにくいは作曲家のせい。大和型でなくラテン型で歌ってください! (日本人が日本語で歌う。。それがこんなに困難とはっ!) 約三ヶ月間、スタッフも含めて初めてお会いする方、以前ご一緒したことのある方などと音楽稽古からはじまり立ち稽古へと進んでいくわけですが、一番大切にしたいこと。それは信頼関係を築いていくことだと思っています。 それが自然と本番の舞台の上で流れていくわけで、きっとそれができた時素敵なことが起こるんだと信じています。 今回の花咲かじいさんもご覧頂いた方にはきっとお分かりいただけたと思いますが、そんな空気が自然と流れていた舞台であったと思います。 さてさて、こんなに人間くさくいろんなことを思いながら歌っている私たち。。。そんな私たちに会いたくなったら是非是非!オペラ(特に横浜シティオペラの!)に足をお運びくださいませ。 一同お待ち申し上げておりまする~~~。 最後に殿にかわって ”満員御礼~~~ありがとうござりました!!!” そして長文最後までお付き合いくださった方々に感謝。 嶋村友美 |