中区本郷町、本牧町周辺の商店街を探検する「第5回 商店街うんちくツアー」が1月21日に開催された。 今回のテーマは「本牧のハイカラさんたち」。当日は42名の参加者が商店街にある店舗を巡り、店主たちが披露する商品やサービスのこだわりについてのうんちく話を楽しんだ。 また、ツアー終了後は上台集会所において交流会が開催され、商店主や関係者を囲んで話し合いが行われた。
今回のうんちくツアーの集合場所は中本牧コミュニティハウス。 主催者を代表して本牧リボンファンストリートの小林会長からご挨拶。 これから訪問するお店はどこも小型店のため、一度に全員が入ることはできない。そのため2グループに分かれて時間差で出発することに。
あいにくの雨の中、Aグループが出発。まずは、過去のうんちくツアーで訪ねたお店を確認しながら今回のお店に向かう。
第4回で登場した「本牧OZ」。アメカジの聖地といわれているお店だ。
2回目のツアーで訪ねた「細野植産 本牧ガーデン」。かつての本牧通りには花屋さんがたくさんあったという。
森山時計店に入るツアー参加者。
店内は立錐の余地もない。
【森山時計店にて】 父は東京で修行し職人としてやってきました。戦後、横浜に出てきたのですが、最初はデパートの時計部門で修理専門にやっていました。その後、この店を開店し、私はここの2代目です。 80歳くらいの方が、ロレックスの時計が動かなくなったということで、買い換えるために来たことがあります。その時計は自動でゼンマイが巻かれるものだったのですが、結論から先に言うと、その息子さんが持ったら直ったのです。 (時計の内部を示しながら)これが中の構造です。手の動きによってローターが振られ、ゼンマイが巻かれる仕組みになっています。このご老人は手の動き方が少なかったというわけです。だから夜中の2時、3時に止まってしまったのです。
修理の予算? 時計のレベルによります。たとえばロレックスよりも高価なものがありますが、その修理はそれなりに時間も手間もかかります。高額な時計になればなるほど、危険が増します。高いものは芸術品です。芸術品にはそれなりの仕上げをしなければいけません。だから物によって修理代は違ってきます。 (一度メンテナンスすると、何年ぐらいもつのかという質問に対し)私の場合は7年。人によっては3年とかいうところもあります。手を加えれば加えるほど長持ちするのです。 普段使わない時計は、止めたままでは駄目です。動かしておかないと。そうでないと油が固まったりして、いざ必要というときに動きません。 (つづく) |