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2009年11月27日(金) 
 地域の厄災を込めた「お馬」。それを船で本牧沖合いまで運び海上に流してしまう神事が「お馬流し」である。
 その由来は、『本牧のあゆみ』(新本牧地区開発促進協議会発行)によると3つの説があるという。
(1) 鎌倉時代に和田山が軍馬の放牧地であったころ、死んだ軍馬を海に流したことが始まりだという説。
(2) むかし疫病が流行り、その悪魔を流すためという説。
(3) 「お馬」は「御魔」であって、邪神を流してしまうためという説。
 
 どれも、もっともらしいのだが、胴体が亀の形をしている理由には触れていない。ただ、厄災を流すこと、疫病に追いかけられぬようにすることは、共通しているようだ。

 

 その「お馬」を乗せる船は現在、本牧漁港の漁船を利用しているが、かつては手漕ぎの木造船だった。神船は古くは6艘、戦前は4艘、戦後は2艘になり、現在もこの2艘が本牧神社に保存されている。
 
 15年ほど前までは、本牧元町に神船を格納する「舟小屋」があった。

 

 現在、そこは民家になっているが、平成13年(2001年)、その家の前に跡地を記念する碑が建てられた。

 

舟小屋(無形文化財「お馬流し」神船保管)跡地

この地は武蔵国久良岐郡本牧本郷村字牛込といい、戦国時代の永禄9年(1566年)頃からお馬流しが伝承されてきた。
牛込は昔より新町、八王子のお馬流しの祭舟を保有し、文化の継承の中で先祖代々大きな役割を担ってきた。
舟小屋はこのたびの本牧神社造営のため残念乍ら長い歴史の中で幕を閉じる。
構成に伝えるため、この碑を建立する。

平成13年8月吉日建之
牛込新町氏子中


posted by よんなん

閲覧数2,430 カテゴリ本牧・本郷町の歴史 投稿日時2009/11/27 13:25
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