惣菜の「大野屋」を出たグループが次に向かったのは、本牧1丁目にある「細野植産 本牧ガーデンセンター」。 洋風の花屋さんである。 以下は、細野さんのお話。 お店では園芸と生花を中心にやっていますが、本業は造園業です。庭とか公園や街路樹などです。 戦後は本牧に米軍ハウスがたくさんあり、その庭を管理する園芸会社としてやってきました。 そもそもは、母親の実家が六角橋で昔から造園をやっていたんです。親父はそこで働いていて、ここの現場をまかされていました。 ここが飯場となり、ここから米軍ハウスの方へ仕事をしに出かけていたわけです。 この本牧通りには花屋が15、6軒あります。扱うものはお店によって違いますが。 父親から聞いた話ですが、クリスマスシーズンにツリーを1000本売った年もありました。 富士山の裾野でモミの木を切り出してきた業者がそれを買ってくれないかと言ってきたんです。 12月22日でした。そんなたくさんあっても売れそうにないから要らなかったのですが、安くするからというので買ったんですね、1000本も。 それをここで降ろしていたら、アメリカ軍の人たちが買っていくんです。完売しました。 市電が走っている頃は、この辺には飲み屋さんもたくさんありました。 気分が良くなると、アメリカの兵隊さんがピストルを撃ち込んだりしました。うちの壁にも撃たれたことがあります。 この通りの向こうには川があって、よくシジミを採ったものです。これでみそ汁を作っていました。ハゼもいましたねぇ。 娘が本牧小学校で野菜作りのお手伝いをしていたときに、生徒から「こんなのができたよ」とか、「こんな工夫をしたら良くなった」みたいなカードが送られてきました。 それを身内だけで見ていてももったいないので、店内に張り出しました。 こういう仕事をしていて、皆さんにも喜びを味わってもらうと、自分もうれしいですね~。 お話を聞いたあと、次のお店に向かおうとした参加者にサプライズが。 球根のプレゼントがあったのだ。 細野植産のHP http://www1.odn.ne.jp/~cha06790/ ちなみに、細野さんはTVチャンピオンにも出場しているとか。 |