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2011年07月30日(土) 
書名:鈴蘭
著者:東 直巳
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2010/6/8
ページ:498頁
定価:1900円+税

東直巳の私立探偵・畝原シリーズ。名無しの探偵と便利屋畝原。元北海道日報の記者で、罠にかかり職と名誉を失った
調査業=便利屋として糊口を凌ぐ男やもめの娘持ちという設定。娘の幼稚園時代の友達の関係からその母親と親しくつきあっている。
かに族を安くとめ、働かせながら自然パークを経営しているオーナー(尋常小学校卒70代)、その近くでゴミ屋敷を築き上げて近隣、行政から睨まれている男、それら人々が札幌、北海道を舞台に繰り広げる物語。どこか普通一般の人々とは違う価値観のユニークな人々。なんでも有り余る時代に貧困ビジネス、ゴミ屋敷など世間の狭間に生きるところに物語の山谷があって、じっくりとした時間の過ぎていく淡々とした流れ、でも結構危険が一杯なのですが、それを感じさせない。知らぬ間にどんどん読んでしまうという感じの不思議な面白さ。

閲覧数2,008 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2011/07/30 10:50
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