書名:風流太平記 長編小説全集第十巻 著者:山本 周五郎 発行所:新潮社 発行年月日:2014/1/25 ページ:624頁 定価:1800円+税 最近、山本周五郎に凝っている。文章のリズムがゆっくりしていて何となく落ち着いて読める。御三家の一つ紀州徳川家が前代未聞の大陰謀を抱いているとの疑いから兄たちによって急遽長崎から江戸に呼び戻された花田万三郎が奔走する人情あふれる物語。裏に大航海時代のイスパニア(スペイン)から武器を密輸して幕府を転覆させようとする勢力との対決に翻弄する人々が描かれている。 なかなか面白い。 |