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2018年02月06日(火) 
書名:オランダ宿の娘
著者:葉室 麟
発行所:早川書房 
発行年月日:2012/4/15
ページ:349頁
定価:700円+税

江戸参府のオランダ使節団がいつも泊まる宿として江戸に長崎屋があった。文政五年オランダのカピタン(商館長)と共に若い人たちがやってきた。この宿にはるんと美鶴という二人の姉妹がいた。そんな二人が出逢った、日蘭の血をひく青年、丈吉。彼はかつて宿の危機を救った恩人の息子だった。姉妹は丈吉と心を深く通わせるが、回船問屋での殺しの現場に居合わせた彼の身に危険がふりかかる…「シーボルト事件」などの題材に葉室麟特有の語りがみられる。
シーボルトの研究熱心が招いた疑い。間宮林蔵は幕府隠密としてイヤな奴として描かれている。蘭学者の高野長英など有名人が一杯出てくる。シーボルトが国外に持ち出そうとした絵図、伊能忠敬の日本全図などは問題はなかったが、ある絵図これを巡って捕らわれる人々がどんどん出てくる。幕末のオランダ、中国、アヘンなどを巡る国内外の陰謀の中に巻き込まれてしまう姉妹。なかなか面白い物語です。鷹見十郎左衛門なども出てくる。

鷹見十郎左衛門は、古河藩主土井利厚の世子利位の御学問相手を務めていたが、利位は後に雪の研究の成果を『雪華図説』に出版している。江戸の町人たちはも雪の結晶がどのような形をしているかを初めて知り、着物などにその模様が流行したという。

国立国会図書館デジタルコレクション - 重刻雪華図説
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2536974

閲覧数973 カテゴリ本に出会う 投稿日時2018/02/06 19:23
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