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2020年04月20日(月) 
書名:京洛日記 随筆集「文藝林泉」
著者:室生 犀星
発行所:中央公論社
発行年月日:1934/5/23
青空文庫
定価:0円

室生犀星は金沢出身の詩人、小説家で名前だけは知っていたが読んだことがなかった。あるとき京都へ行きたいと芥川龍之介に手紙を出すと京都の宿は三条木屋町上る中村屋、中村屋を通して見学したいお寺、お店などを頼めとか細かなガイドブックを送ってきた。でもグズグズして10年その間京都に行くことはなかった。そして今回京都に旅することとなった。芥川の情報は使えない。
芥川は東山より本法寺、高台寺、粟田口の青蓮院、大徳寺、相国寺、建仁寺も見て損をせぬ事うけ合なり 博物館にも名高き青磁など見るべきものあり、お茶屋は瓢亭、伊勢長にて足るといっていた。

室生犀星の旅の跡をたどってみると薪一休寺、龍安寺、妙心寺、霊雲院(東福寺の塔頭)、東海庵(妙心寺の塔頭)、隣花庵(どこか不明)、去風洞(大田垣蓮月、富岡鉄斎、西園寺 公望、夏目漱石)、大徳寺方丈、大仙院(龍安寺)、聚光院(千利休の墓)、高桐院(大徳寺の塔頭)、無隣庵(山県有朋の別荘)、西芳寺(苔寺)、飛雲閣(西本願寺)、円山公園など結構時間をかけて訪れている。

今もあるところもあるが、不明な所もある。昭和9年頃に訪れている。最近では竜安寺も大変有名になっているが、この当時知る人以外は行かない場所だったのかな。無隣庵も面白い。今はなかなか入れない苔寺、昭和50年頃までは気楽に行けた場所、修学旅行生も多かったところです。室生犀星の犀川の西に住んでいたので犀星と名付けたとか?大河内伝次郎が苔寺を案内するくだりもあってなかなか面白い。大河内山荘はまだで小さな借家住まいだったようすが書かれている。また彼は映画の中の人となりとは全く別人のおとなしい優しい人で、苔寺のおばさんの饒舌にあいの手も入れられず、黙々と聞いていたとか。

室生犀星 京洛日記
https://www.aozora.gr.jp/cards/001579/files/55876_70481.html

閲覧数706 カテゴリ本に出会う 投稿日時2020/04/20 20:37
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