書き込み数は59件です。 | [ 1 2 3 4 5 6 ] | ◀▶ |
書名:いっしん虎徹 著者:山本 兼一 発行所:文藝春秋 発行年月日:2007/4/25 ページ:444頁 定価:1900円+税 「虎徹」というと新撰組の近藤勇が佩刀していた刀として広く知られています。「今宵の虎徹はよく斬れる」又「血に飢えている」という台詞が出て来る。「虎徹」は贋作の多い刀ともいわれている。 。 越前で甲冑の名工として知られた長曽祢興里(虎徹)は、甲冑の需要が減って暮らしが成り立たなくなったため江戸に出て刀鍛冶となる決意をする。その決意を胸に出雲のたたら場を訪れる。鍛冶の基本は鉄を知ること。出雲でたたら場を訪れ、どのようにして鋼がどのよう … [続きを読む] |
書名:まねき通り十二景 著者:山本 一力 発行所:中央公論新社 発行年月日:2009/12/20 ページ:275頁 定価:1500円+税 天保年間の江戸深川、まねき通りの町人達の日々の暮らしを綴っている大人の童話といった感じの作品。この町の賑わいは家族のあたたかさ、鰻、豆腐、青物、駄菓子、履き物、駕籠宿、など十四軒の店が連なるお江戸深川冬木町、各章を十二ヶ月に分けて、人々の暮らしの笑いと涙を描いている。ほのぼのとした人情味溢れる物語。作者の得意とするところ、何となく癒されてしまう。 |
書名:火天の城 著者:山本 兼一 発行所:文藝春秋 発行年月日:2004/6/15 ページ:359頁 定価:1524円+税 安土城は謎に包まれている城である。尾張熱田の御大工岡部又右衛門以言、岡部又兵衛以俊の親子が中心になって安土城を建設していく職人たちの物語。完成から短期間で焼け落ちてしまった。安土城を模写した資料、建設の時の図面類なども残っていない。もう少し長く存在していれば絵、図面などが残っていた可能性があるだけに惜しいことである。 逆に、作家の一人舞台で物語を創造していく意欲が出て来る題材かもしれない。 この物語では織田信長が桶狭間の戦いの前 … [続きを読む] |
書名:はぐれ牡丹 著者:山本 一力 発行所:角川春樹事務所 発行年月日:2002/3/8 ページ:254頁 定価:1600円+税 両替商のひとり娘として育った「一乃」が父親に勘当され、惚れた男と所帯を持つために家を飛び出し、深川の裏店に暮らしている。寺子屋の師匠をしている夫の「鉄幹」と四歳になるひとり息子の「幹太郎」と一緒に暮らしている。長屋の人達とも上手くつきあいながら野菜の担ぎ売りをして慎ましく暮らしていた。そんなある日その「一乃」が野菜の仕入れ先である農家の竹藪で竹の子掘りの途中で一分金を拾う。両替商の娘であった「一乃」は、それ見た瞬間、一分金 … [続きを読む] |
書名:研ぎ師太吉 著者:山本 一力 発行所:新潮社 発行年月日:2007/12/20 ページ:285頁 定価:1600円+税 深川黒江町の十兵衛店で、刃物の研ぎを生業とする太吉の元にひとりの若い女が訪ねて来る。かおりと名乗る娘は料理人だった父親の形見である出刃庖丁を、供養したいので研いでほしいという。太吉は以前武家屋敷に奉公していた。その時香織という名の商家から奉公に上がっている娘と恋仲になっていた。同じ名前ということで快く引き受けた。そのとき娘は妙なことを口走る。「おとっつあんは、殺されたんです」。 その後、人殺しの疑いを掛けられて自身番小屋に捕まっ … [続きを読む] |
書名:巨大メディタの逆説 娯楽も報道もつまらなくなっている理由 著者:原 真 発行所:リベリタ出版 発行年月日:2004/3/18 ページ:219頁 定価:1900円+税 演劇、音楽、映画、放送、新聞、ニュース、インターネットというメディアについて、アメリカのメディアの現状を分析する。そしてこれから何を模索していけば良いのかを問いかける。世界で広がる系列化や巨大メディアの企業の寡占化の状況を説明している。そしてそのメリットよりはデメリットに光を当てている。取材した具体的な事例をもとに寡占化による経済的、経営的な成功が必ずしもジャーナリズムの活性化 … [続きを読む] |
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