本牧通りから一本裏の旧道にある「華香亭」。間もなく創業100周年を迎える老舗である。 表には看板以外、お店に関する情報は一切出ていない。料理見本や価格表などが何も表示されていないので、初めての客にとっては入りづらい店だが、一度体験してしまえばリピーターになること請け合いだ。 100年近い歴史を誇るだけあって、内部は超レトロ。 BGMなどはもちろんない。天井でゆっくり回転するシーリングファン、いまどき珍しいピンク電話などが、疲れた心を癒してくれる。 大きな柱時計が1時になると「ボ~ン・ボ~ン・ボ~ン……」と9つも鳴るところは、まさに時空を超えた伝説的な店。 出された日本茶を飲みながら、メニューを眺めていると「バンメン」という文字が目に入ってきた。 「拌麺か……」 この寒い時期に拌麺はないだろうと思ったが、話のネタにと頼んでみた。(拌麺というのは汁なしのぬるい麺) 待っている間、店内を観察。お客のほぼ全員が近隣の会社員や常連さんのようだ。 気さくなオバさんが各テーブルを回って声をかけたりしている。 これが「バンメン」だ! イメージしていた麺とは全く異なる容貌! 見たところタンメンの醤油バージョンといった雰囲気である。 あるいは広東麺にも似ている。 だが、トッピングされている具材がすごい。 白菜・ニンジン・小松菜・玉ネギ・タケノコ・豚肉・チャーシュー・エビ・イカ・きくらげ・カマボコの11種。 スープは見た目どおり醤油系で美味しい。 最後の一滴まで飲み干してしまった。 それにしても不思議な「バンメン」である。 通常の「拌麺(バンメン)」は、少量の汁気のあるソースで和えた麺をいうのだが、こういう具材の入ったスープそばもバンメンというらしい。どんな漢字を書くのかな。 これは別な日に食べた「サンマーワンタンメン」。 サンマーメンとワンタンメンの合体版だ。 これもなかなか美味しい。 ご主人の母校OB会ホームページに掲載された「華香亭」に関する記事 http://xn--6oq837ffxy.com/oyakutati/index.php?%E8%8…C%E5%BA%97 posted by よんなん |