平成23年11月6日 千葉県館山市・南総文化ホールにて 安房地域・心の健康つどい 精神科医・香山リカさんの講演 テレビ・ラジオ・新聞などでおなじみの香山さんのお話された内容を要点にまとめます。 こころがほっとする処方せん・今、私たちにできること 最初にある団体さんの話。やむなく家族を亡くされた方々の集まりでのことから始まりました。 香山さんが精神科医になる前の研修医時代。先輩医師から、今後、精神科医の必要性がなくなる時期を迎える話を真剣に聞いたこと。 その上でストレスが解消される世の中が到来すると思われたが、携帯電話がストレスを解消する部分と荘でない部分が持ち合わされている現実である。 昨年来より無縁社会がいわれて、家族もなく、一人で生活し、孤独死に至るケースが、この国の自殺者の人数とほぼおなじであること。 また、児童虐待も社会問題であり、これが人間関係の疎遠につながること。 企業戦士のストレスも。職場内の人間関係よりも競争意識。そのことで被害妄想・人間不信になり、メンタル的に余裕がなくなるケースが少なくない。 これからは共生・マッチポップである。 福祉に関する相談窓口が少なくないこと。以前よりも増加はしているものの、自己責任意識が強い人が少なくないため、相談をためらうことが。 逆に相談箇所が多すぎて選択に苦労する。できたら、専門的な相談先を案内できる総合的な相談窓口が必要である。 学校にいるなかで、完璧を求めず、65点主義で。10のうち6理解ができればまずはよし。 完璧でなくとも程々で、喜ぶときは喜ぶ。 悲観的な方はついつい失敗をおそれる。 失敗はせまく、成功はひろく考えること。 以上、香山さんの発言の要点です。 最後の部分は、マイナス思考でなく、プラス思考で、ということのようです。 いつもの香山さんの語り口で、聞くことができました。 私もできたら、香山さんのところへ相談したくなりました。 |