中古での購入当初からどうにもちょっと調子が悪かった手持ちの クラスV2であるが、その原因は中古だったからとかそんなんでなく、 集電板が動輪に触れておらず、動輪から集電出来ていなかったことだと 判明したのが昨年の年末頃、そこを調整したら大分調子が良くなった。 で、調子が良くなったついでに純正英国型機をもう一両位導入しようと、 正月に帰省した時にこいつと出会った秋葉原周辺をうろついてみたが、 そのマニアックさ故か、天下の秋葉原をもってしても英国型機には とうとう出会えず、最終的に界隈では有名な”あの店”に行くことにした。 英国型鉄道模型専門店、メディカルアートさんである。 そして、出会ってしまったのである。 本当は機関車一両導入できれば良かったのだが、購買欲求をどうしても 押さえることが出来ず、結局当初用意していた予算の9割を使って 店頭在庫で目に留まった機関車を二両とも購入してしまった。 世界最速記録を今だ保持し続けるLNER‐ClassA4のNo.22”マラード”と、 蒸気機関車としては英国一製造されたGWR‐Class5700のNo.9659である。 まずマラード号。流線型のボディの曲線が美しく、ガーターブルーの車体色と 相まって洗練された印象を受ける。見ていて惚れ惚れした程である。 本モデルは、1948年~1949年の間のわずか一年間だけ見られた、 ガーターブルーの車体にライニングが付き、22番の車番が付けられた 国鉄編入直前の姿を再現しており、その絡みでサイドスカートが無い。 それ故にロッドの動きが良く見え、寧ろカッコよさが増している。 また、本モデルはテンダーにモーターが搭載され、キャブ内を貫通するユニバーサル ジョイントを介して機関車の動力部を駆動しており、手持ちの車両では初となる テンダーモーター・エンジンドライブ方式のモデルとなった。キャブ屋根が大きい為、 ユニバーサルジョイントはキャブ内を覗き込まない限り、ほとんど気にならない。 それでいてキャブ内の配管類にもきちんと色差しがされている辺り、流石である。 テンダーは4軸単車だが、各軸が左右に動くようになっており、曲線通過が し易いようになっていた。 次、No.9659であるが、こちらもディティールが細かく、手すりは別パーツである。 しかも、かなり小柄でありながら、こちらもキャブ内の上半分には配管類が再現 されており、知らずに覗き込んで『!?』ってなった。 手持ちのスケールモデルのタンク機たちと並べて比較してみる。エンドビーム位置で 並べると、なんとNo.9659が一番小さい事が判明。これで自走するんだから恐ろしい。 タンク機最古参、マイクロエースのC10と比較すると、先台車と従台車の分の 長さを差し引いたとしても、No.9659が大分小さい。とは言え、ホイールベースが 長い為、急曲線通過には適していないらしく、帰省中に実家で検証した際には、 ジオラマの内カーブに使っているTOMIXのC243-45ではかなり窮屈そうだった。 実家に保管しているジオラマにて。一応全ての車輪がカーブに収まってはいるが、 トラブルなく走行させるとなると、カーブの最低ラインはC280-45が良い所だろう。 一先ずレビューはここまで。何度見ても、やっぱりマラード号はカッコイイ。 No.9659も小さいながら存在感があり、そして何を牽かせても合いそうである。 そして、この二両を導入したことによって、”あいつ”も進展を迎えられそうである。 動輪を取り外したままずっと放置しているシティクラスについて、マラード号が ほぼ同じ直径の動輪を持っている事に加え、No.9659も同じ鉄道の機関車である為、 そろそろ本格的に動輪と集電部を作り直さなくては、と思いはじめている。 とりあえず、シティクラスの動輪直径は13mmで確定であるが、目途が立つのは いつになるのやら・・・; |