2013年12月8日 地元新聞社提出の未採用の投書 今回、ネットでの公開といたします。 以下、投稿本文 先日、房日の記事で高速バス・房総なのはな号などの定期券導入についての掲載がありました。 アクアライン高速バスで、いくつかの路線で定期券の取り扱いがあります。ないよりはあったほうがいいのは確かです。しかし、安房地域に発着する高速バスに関わる問題は、定期券の問題だけではありません。 現在、バスの座席予約制をとっているのは、房総なのはな号と館山から羽田・横浜方面の2路線のみです。また、本年12月11日より、東京駅八重洲南口の高速バス乗り場がグランドオープン。房総なのはな号の乗り場が2番からバスきっぷ売り場に近い7番に移動。しかし、きっぷの購入の仕方がわかりづらい、という声が少なくないです。 これら含め、定期券導入のために座席予約制の廃止の検討が必要です。 東京方面行きの高速バスが、渋滞により定時運行が難しい現状が続いています。 首都高の慢性的な渋滞、通行料金割引の影響で週末のアクアラインも渋滞により、高速バスが時刻通りの運行ができない便が多いです。 この渋滞で生じる時間ロス解消のために、東京方面行きの路線について、試験的に羽田空港への臨時停車をさせ、羽田空港からモノレール・京急をつかって、都心にいけるよう代替手段の確保が必要です。 ちなみに富楽里から木更津羽鳥野、羽田空港、京急の品川まで高速バスと京急を乗り継げば、1時間30分で都心に向かうことができます。 高速バス同士の乗り継ぎ改善の問題もあります。 木更津の羽鳥野バス停は、千葉方面と君津から都心に向かう路線が発着。実はこのバス停で乗り継ぎをしますと、房総なのはな号を使うより片道で100円ないし200円程度安くいけます。ただ、木更津羽鳥野バス停は複数のバスの同時の乗り換えができません。 安全上のこともあるとは思いますが、私は是非、高速バス同士の同時の乗り継ぎができるよう検討をしていただきたいです。 高速バス路線の末端区間の乗り継ぎと乗降自由化。 現在の高速バスは出発地乗車の目的地降車の形態です。しかし、これは道路運送法などの制度の規制はなく、業界内の慣例化によるものです。 たとえば、都心から館山まで房総なのはな号を使い、館山から千倉まで南総里見号を乗り継いで利用はできません。 地域の一般バス路線が見直し縮小の動きの中で、高速バス路線を一部活用して主要バス停での乗り継ぎと、その先の末端区間での乗降を自由にすれば、高速バス路線はもとより、末端の地域の交通機関の維持確保につながるのではないでしょうか。 安房地域の高速バスの停留所の駐車場とそのバス停からの一般バス路線の充実。 パーク&ライドの観点で高速バスの各停留所の駐車場の整備確保は当然ですが、車がない利用者のために一般のバス路線について、いまのままでよいのか。 私は一度、安房地域のバス路線網を白紙にして、路線を再編成してもいいのではないでしょうか。 現在、岩井から安房勝山のあいだが、安房地域の中で地域間のバス路線が断線になっています。鋸南町の循環バスが試験的に富楽里へ乗り入れも含め、地域間輸送にも考慮した路線の見直しが必要です。 単に高速バスがあればいいというものではありません。 現実に生じている問題一つ一つ、少しでも改善していくことが、利便性つまり、使い勝手がいいということになります。 |