4月25日は兵庫県の鉄道事故が発生から9年。 この事故の遺族の方々は、 会社組織の責任追及を という声が。 私も右に同じです。 この1年、公共交通に関わる事故が少なくないです。 鉄道ではありませんが、隣国の韓国での貨物船事故。 船の過積載、海運会社の安全対策へのコスト削減が報じられています。 JR北海道での貨物列車や特急列車に関わる事故。緩慢な保線管理体制、車両管理がギリギリでやりくりしていること。 そして、JR京浜東北線の川崎駅構内での旅客車両と作業用車両との事故。会社側と実際に請け負う業者との連携のなさが指摘。どうやら、川崎駅に限らず、各地でにたようなトラブルがあるようです。 公共交通機関のほとんどが民間。利益のために会社経営も大事ですが、お客さんの命を預かる部分で、かりに利益が上がらない部署があっても、人命に関わる現場であれば、お金より命が優先されるのが当然。 さらに人材。 いわゆる団塊世代の退職により、職人と言われる人材が少なくなり、それにより技術・勘の伝承がうまく引き継ぐことができない。 韓国の貨物船事故も、直接の事故原因ではないが、人材育成もかなり影響していることも否定ができないとか。 この日本でも、いきなり現場にだされ、目の前のメニューをこなせばいい、という感じがあるのではないだろうか。それでは長年、積み上げてきたものがうまくつなぐことができず、応用が利かないマニュアル人材で占めてしまいます。 あってはならない事故、それに対処できる体制がどうなのか不安になってきます。 以上、書いてきたことは9年前の事故そのものではないのですが、関連性は深い。つまり、9年前の事故をしっかり踏まえて取り組んでいれば、無用な事故は防げるということです。 おそらく9年前の事故のご遺族の方々は、同じようなことが二度とあってはならないという想いがあると思います。 事故を振り返るだけでなく、その後から現在まで無用な事故が防げたか。かりにあったとしても、事故を起こした当事者の責任の所在と対策がなされたかどうか。 9年前の事故は風化させてはならず、交通機関を利用する側が厳しい目で見ることが必要です。 |