2015年9月・地元新聞社未採用投稿 採用はされませんでしたが、原稿を公開します。 JRでストライキでおなじみの労働組合からの情報として、内房線の千倉駅が今年の10月に業務委託駅に格下げ、来年3月からはみどりの窓口が廃止になり、券売機と改札業務のみに縮小される合理化を、JRで予定をしていることが明らかになりました。 実は千倉駅の乗降客が、近隣の南三原駅の乗降客より少ないことが、南房総市の地域公共交通網形成計画の素案の中の資料ででていたのをみましたので、まさかとは思いましたが、大変残念なことです。 来年3月以降、長距離きっぷ、新規の通学定期券、障害者の方の割引きっぷなどの購入が千倉駅ではできなくなります。 また、駅が業務委託になることで、現在の列車ダイヤの千倉止まり始発の列車が維持されるかどうか、微妙であります。 一民間企業の合理化ではありますが、私たちは次のことをJR側に問うべきです。 今回、この時期になぜ千倉駅でみどりの窓口を廃止するのかの理由 南房総市の岩井、富浦、千倉、南三原、和田浦の各駅の駅舎は、合併時期をはさんで地元自治体に3分の2の所有負担を求める合築駅舎になっていますが、今後の駅舎の取り扱いをどうしていくのか また、安房鴨川、安房小湊、御宿、成東、銚子、佐原の各駅では、JR側の全額工費負担で、駅舎のリニューアルをしていますが、駅舎の工事について、何か特別な事情があるのか 地域の足として鉄道を残すべきという観点から、JRにおける安房地域内の出先機能を一カ所に集約することで、あらゆるケースに対応できるような仕組みが必要であり、千倉が場所として検討はしてはどうか 私はJRと沿線との接点が極端に少ないように思います。 3月のダイヤ改正で特急の問題が取り上げられましたが、私はそれ以前に鉄道を安全に確実に輸送できることに軸を置かなくてはならないと思います。 その上で、今年多発している架線トラブル。 安房勝山、那古船形、千倉、和田浦、太海、安房小湊にある変電所やエアセクションは安全対策がどうなっているのか。 これから秋の長雨、大雨の時期です。内房線・外房線は長年、土砂崩れで悩まされてきました。 以前にも書きましたが、地元沿線自治体が一部負担、または資金を貸し付ける形で、沿線の防風柵の設置も含めた防災工事を施すことが必要です。 今回の千倉駅の合理化は、ある意味、私たちに対して、地域として鉄道をどうしていきたいのかを投げかけられたような感じがします。 単なる対処療法でなく、皆で真剣に取り組むことです。 |