今日は約束通り、皆さんに楽しんで貰えるものを書こうと思います。
私は今迄色々な体験をしました。でも、人は人の自慢話には興味無いし、 それは人に嫌われる事だとも知っているので、普段はあえてこの話はしません。
パナマに居る頃は日本の会社も未だ羽振りが良かったので、2年半に一度の、一時帰国はビジネスクラスで帰国させて貰えていました。
そんな時、日本で妹の結婚式があるので私だけ一時帰国する事になりました。
でもその時私は2度目の流産をした直後で、夫は私の身体をとても心配してくれて、ビジネスクラスをアップグレードして、ファーストクラスで私を帰国させてくれました。
日本迄の直行便が無いので、パナマからマイアミ迄飛んで、そこで一泊して マイアミから成田迄飛びました。
パナマからマイアミ迄の飛行機は、エコノミークラスとファーストクラスの2種類しか無く、斜め前方にパナマの大統領も一緒に搭乗されていたのには驚きました。
その頃使っていたのは、アメリカンエアラインで、周りがノッポの人達の中で、きっと私は子供にしか見えなかったんじゃあないかと思います。
隣の席に座っていたのは、フランス人の男性でしたが、彼はフランスとスペインの国境近くに住んでいると言う事で、スペイン語が話せました。
東洋の女の子が一人でファーストクラスに乗って、スペイン語をしゃべっている。
その図はキャビンアテンダントの人には、奇異に映っていた所為かどうか分からないけれど、私は確実に意地悪をされました。
毛布を頼んでもすぐには持って来てくれなくて、2度目でやっと持って来てくれました。
その頃パナマでは、日本食料品店が潰れて、日本から送って貰う日本食制度だけが唯一手に入る日本食でした。
日本食に飢えていた私は、食事の後に頼んだカップ麺が2回頼んでも、待てども待てども全然来なくて、結局一番年長のキャビンアテンダントに頼んで、 やっと来た時は着陸間際で、大急ぎで食べたのでした。
私にとって人生で最初で最後であろうファーストクラスだったのに….グスン。
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