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2023年01月18日(水) 

 

以前MMD界隈(多分)初のバッテリーナローロ…箱トロ

製作した際、車体の傾斜に連動して開く妻面の蓋の機構を完成させ、

『これを応用すれば機関車のロッド回りもできるのでは・・・』と思った事を

記したが、少し間を開けてから改めて考えてみると、サイドロッドの

動きを再現することは出来ても、シリンダーからの動きを動輪に伝える

メインロッドの動きはどうしたものか?という結構な問題がある事に気付いた。

 

まぁとりあえずやってみない事には始まらないので、一旦テストモデルを作った。

  

クロスヘッド周りのこの段階でのボーン構造はこの通り。ニコニコの方で往復運動の

ボーン構造の解説を見た記憶があったので、それを思い出しながら設定した。

そして実際にPMX出力し、MMD上で動かしてみた所・・・、

!!?

クロスヘッドがあらぬ方向に回ってしまい、ロッドがねじ切れてしまった。

そこで改めて上記のボーン構造の解説を見直した所、2段目のクロスヘッド

回転補助ボーンの計算値に間違いがある事が判明。なんてこったい・・・。

という事で、解説を参考に計算値を設定し直し、再度出力+動作確認。

 

・・・ッ!?・・・!!?;

クロスヘッドの動きは目論見通りになったが、今度はロッドの動きが

クロスヘッドと連動するどころか、真逆の動きをし始めた。が、これに関しては

すぐに間違いに気付いた。

要はこういう事である。ロッドのボーンが後ろへ移動しようとするのに対し、

クロスヘッドのボーン配置が前へ移動しようとする向きになっていたのである。

これを修正し、今度こそと再出力。

 

・・・。

・・・おかしい。何かがおかしい。

確かにロッドはクロスヘッドに連動して動いては居るのだが、妙な違和感が。

そこで、車輪を回転させながらロッドの動きを注視してみると・・・、

 

・・・そういう事か・・・;

ロッドと車輪が繋がっているクランク部分の向きが固定され、一定方向を

向いたままだった為、ここでロッドが折れ曲がってしまっていたのである。

その後、何とかしようと色々試みたものの、どうにも上手くいかなかった。

そして、最終的に思いついた結論は、『先人に聞け』という事だった。

こういう訳で、いつもお世話になっているソドーP氏に指導を仰ぎ、

ロッドの動きを再現するには、PMXエディタでボーンの設定をいじり、

IKボーンの設定をし直してやる必要がある事がここに来てようやく解った。

かくして、指導の通りにIKボーンの設定を行い、今度こそ

大丈夫だろうと再度出力してみた所、

何で!!?;

こうなってくるともう原因が判らず、暫し頭を抱えることに。

結局、ソドーP氏のご厚意で、テストモデルを確認して頂けることになり、

モデルのデータを送った所、まさか過ぎるミスが判明。

ソドーP氏に調整して頂いたモデルと元のままのモデルをPMXエディタで

比較してみると、何をトチ狂ったか、本来親の設定先をロッドにしなければ

ならないボーンの親を動輪に設定してしまっていたのである。

結果、上図のような状態になってしまったのである。

このミスを修正し、改めてボーンの設定をし直したモデルを出力してみると、

ようやっとロッドの動きが自然になった。ここまでかなり長かった・・・; 

 

とは言え、一番肝心な部分の技術が確立できたので、ここから先の本体作成は

比較的早い速度で進めることが出来た。今回は最終目標であるこいつへの

足掛かりという事で、程よく小さく、比較的構造が簡単で作りやすそうな、

ハンスレット社製のディノルウィック・アリスことアリスクラス機関車

ベースにした。この機関車を作りたいという目星はかなり前から付けていた為、

これを機に本格的に着手したのである。

 

・・・まぁ”本格的に”と言っても、運転装置周りやバルブギアなど、

細かい所は大いに省きまくっているのだが。細かい所全部再現してたら

多分今使ってるPCが持たん。

・・・で、最低限必要な部分の再現を終え、車体が大方完成した頃、なんと

ボーンを移動させるだけで車輪が自動でその動きに追従、回転するという

半自動MMDエンジンなるものが開発・実装されるという緊急事態が発生。

この波に乗るしかないと思い立ち、実装方法の解説動画を見ながら、

出来上がったばかりの機関車モデルにこの半自動MMDエンジンを搭載した。

かくして、様々な苦労の末、最新技術によって動画作成が大いに楽になる

という恩恵に与ることにまで成功し、アリスクラスっぽい機関車は

遂に日の目を見たのである。

因みに今回は半自動MMDエンジン以外にももう一点技術進歩があり、

モーフ操作によるバッファーの切り替えも実装することに成功した。

 

基本カラーバリエーションは赤・緑・青・黒の四種である。

車体バリエーションは屋根ありと屋根無しの二種を用意。

これに加え、東方projectシリーズの登場キャラクターであり、

名前が同じ”アリス”であることに因んで、彼女の可憐さを称える意味で

創作したアリス・マーガトロイド号の計九種類を用意した。

因みに当然ながら、マーガトロイド号は実在しない機関車であるが、

調べた限りではどうやら緑色のアリスクラスも実在しない模様・・・。

苦労話やらですっかり長くなってしまったが、このモデルも既に

配布を開始している為、仕方ないから使ってやるよという方は

下記配布先よりDLしてもらえると有難い。

・アリスクラスっぽい機関車

実際に本モデルが動いている様子はこちらで確認可能

 

・・・尚、今回のスレートワゴンでの技術進歩に伴い、既に配布しており、

本ブログでも紹介済みのスレートワゴンにも半自動MMDエンジンを搭載する

改造を施したため、既にお持ちの方はこちらも再度DL願いたく・・・;

・FRスレートワゴン

 


ここまででお借りしたもの

初音ミクVer.2・弱音ハク・亞北ネル:あにまさ様

エルベラVer.1.2:黒鬼様

しえら式アリス(アリス・オルタナティブ)・しえら式上海人形Mk2typeR/Mk3PlusC
・しえら式蓬莱人形NRb:しえら様

ヘルメット:しーさいど様

タリスリン:ソドーP様
フレキシブルレールセット:ejima様

MME:舞力介入P様

AdultShader_v014_AdultShader_S2:Elle/データP様

o_SSAO:おたもん様


閲覧数951 カテゴリMMD コメント0 投稿日時2023/01/18 14:33
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