MMDも楽しいけど、やっぱ実際にモノを触って弄るの楽しいわ。 2019年の9/22、丁度4年前のこの日に一応…成報告をしていたNゲージの シティ・オブ・トルーローではあるが、実の所完成後も動輪のフレが 気になっており、何度か動輪を作り直していたのだが、状況が改善しない為、 いつの間にか興味が薄れ、調整がほったらかしになっていた・・・のだが、 先日唐突に、本当に唐突に改善案が浮かんできた為、後発でこちらも車輪が フレていたロケット号共々急遽手入れを実施した。 まず動輪について、これまでは輪芯部分に型取りしたヘンリーの物を 使用していたのだが、軸穴を通す際に僅かに中心からズレた位置に穴が 開いてしまっていた為、これが原因でフレが生じていたのである。 つまり、最初から中心位置をしっかり決めた輪芯を作ればフレが軽減できる。 という事で、新規で型取り用のベースを作成した。 そして輪芯部分の他に、フランジ用の物も一緒に作成。と言うのも、これまでの 動輪の構造では、動輪の踏面とフランジが別パーツになっており、これらを 接着して一体化させていた為、動輪からの集電性能に難があったのである。 という事で、型取り。密着性を高める為、ベースの下にステンレス定規を敷いた。 型取りに使用した”おゆまる”を熱湯から取り出す時、断る前にかごに入れられて 取っておくしかなかった割り箸を、まさかこんな所で使う事になろうとは・・・。 ”おゆまる”で作った鋳型にレジンを流し込み、硬化。レジンを湯煎すると 流動性が高くなり、型に流れやすくなるのは勿論のこと、硬化具合も均一に なりやすいという事に気付いた(←今更かよ)。 で、型から取り出したフランジをアルミホイルで包んだのだが、普通の アルミホイルでは膜厚が薄すぎ、左の写真の通り穴が開いてしまった。 なので、結局アルミホイルではなく、もう少し膜厚が厚い補修用アルミテープで 包むことにした。これは比較的上手くいったが、あまり厚すぎると今度は表面を 均してテープとフランジの密着性を高めるのに苦労する羽目になる為、その辺の 兼ね合いが難しい所であり、現在もそこで膠着中である。 先台車の片寄りを解消しつつ集電性を維持するため、フロントの左右裏側に モーターから伸びて来ている銅線をアルミテープで固定し、そこに先台車の スプリングを押し当てる構造へと変更した・・・までは良かったが、 ここに来て肝心の台車側の集電板が折れるという事態が発生。これに加え、 現状ではスプリングをきちんと台車側に固定できない事に気付いた為、 結局両側の集電板を交換する作業が増えてしまったが、それでも収穫はあった。 製作途中報告でも記した通り、このトルーローは先台車からの集電を確実に行う為、 モーターから来た銅線を直接台車に繋いでいた。だが、モーターの集電極が 左右で違う高さに有った為、恐らくこれが原因で銅線が引っ張られ、先台車の 片寄りが発生していたのでは、という考察を立てていたのであるが、これが まさに予想した通りで、台車に直接繋がっていた銅線を外したことにより、 銅線の引っ張りが無くなったため、先台車の片寄りが解消されたのである。 で、前回の手入れの際に先台車と動輪をインチアップした為、当然ながら テンダー側と本体側で高さが合わなくなったので、先日野暮用で名古屋に 出た際にジャンク品のEF級電機用中間台車を購入し、そこから車輪を外して テンダーに移植、テンダー側もインチアップを行った。 という事で、現状。まだ動作テストも行えていないし、テンダー側も車輪を 交換したらフランジが引っ掛かって回らなくなったし、そもそもアルミ巻きの 動輪がどうなるかも未知数。調整個所はまだまだありそうである。 完成当初と現状を比較。テンダー上の石炭の有無を差し引いても、 この4年の間に結構あちこち手を入れてたんだなとつくづく。 さ~て今回唐突に思いついた新機軸の動輪が一番の不安の種であるが、 果たしてこれがどう転がってくることやら・・・;
因みにロケット号の方はと言うと、車軸が中心からズレていた後輪を GM製の余りの車輪に換装したら車体のフレが一発で解消した。 試運転をしたところ、後退時に左カーブから直線に移る際に脱線する事が あるものの、前進させる分には大きな問題は無いように感じた。 これも本線走行がまだなので、持って行った時にどうなるか・・・。 |