前回、煙突のつばをちょこっとだけ直した後、果たしていつ塗ったもんかと 手をこまねいて、長期化のフラグが立っていたシティクラス(タイプ)であるが、 二兎を追う者は一兎をも得ず、という言葉がある様に、このままだと 後発のやつも一緒に共倒れになりそうな感じだったので、塗装に着手した。 まずは車体色のグリーンを塗る。アクリル絵の具のビリディアンを基本にしたが、 そのままだと青味が強い上に明るい感じがしたので、ライトグリーンと黒を混ぜて使用。 ・・・したのだが、乾いてみるとまだ明るい感じがしたので、黒をもう少し入れ、 結局上から塗り重ねた。 フレームはブラウンとバーミリオン、黒を混ぜて使用。動輪もそのまま塗れた。 しかし、今度は車体色とは逆に暗くなりすぎてしまった為、バーミリオンを増して赤味を 持たせて塗り直した。上の写真ではテンダー側が塗り直し前、フレーム側が塗り直し後。 因みにバッファー及びバッファービームはバーミリオン単色で使用。 煙室・ランボード・屋根等に黒を単色で使用する。左側の写真で安全弁まで黒で 塗られているが、これはこの上から真鍮色を塗る為の下地である。この黒の乾燥後、 煙室扉の蝶番とハンドルに銀を単色使用。これやるだけで実機の印象にぐっと近付ける ことが出来た。で、勢いそのままにライニング用のマスキングを貼ったのだが・・・、 ・・・予期していた事とは言え、実際になっちまうと結構ショックだな。 マスキングを剥がした時にこれまでの塗装が一緒に持ってかれてしまい、酷いことに。 というのも、実は塗装前にボイラーの継ぎ目などを埋める為にホワイトパテを塗って 表面処理をしていたのである。その為、絵の具の食い付きが悪くなり、こういう事に なってしまったのである。先にトップコート塗っておくんだった・・・; という事で、慌ててタッチアップ(と言うか実質塗り直し)を実施。何とか現状復帰 させることに成功。寧ろこれによって実機の色に近くなった気ががが。 で、一番の悩みの種だったロゴマークであるが、前作の名電1号のそれと同様、近所の 100均徘徊中に丁度よさげなネイルシールを見つけた為、これを使用してみた。 この記事での写真の並びで初めてサイズ比較ができたが、こうして改めてカリオ様所有の OO製品と比べると、かなり大振りであったうえに字体も全然違っていたことがわかる。 だが、これ以上小さいものは無かったため、これはこれで良いかと思う事にした。 そんなこんなで、構想を立案してから約二年、妥協やら紆余曲折を経て、何とか形に することができた、グレートウェスタン鉄道Class3700・シティクラス(タイプ)。 トップコートを塗ると結構いい感じの色合いになっている。と思う。思いたい。 テンダー側から見てみる。ブレーキホースやら後ろのステップやら付いていないものの、 この通りキャブ内インテリアが非常によく見えており、苦労したかいがあったなと。 名札と番号札は小さすぎて書き込みが無理そうだった為、結局無記入のままとした。 ロゴマークは先述の通り、比べると大分違っていたが、それっぽさ重視という事で。 テンダーの表面がやけにボコボコなのはコートの塗り方がまずかった事による塗りムラ。 もっかい塗ったら直るかしら?後、実はこっそりロッドの形状直してたり。 正面、右側面、真後ろから写す。煙室扉の蝶番もうちょっと細くしてもよかったなと。 あとなんか先台車とレールの向きに対して車体が妙に左に振っている。何でだ・・・; 左側面の写真で改めてOOゲージ製品と比較。もうちょっとだけ車体色明るくした方が より似させることが出来たかも知れんが、混ぜ合わせの加減が難しかったもんで・・・; 他にもあっちこっち端折ってるし、妙に長い気もするが、気にしたら負けかな、と。 ・・・そういえば、石炭とテンダー上に搭載されている工具箱を作っていなかった; これに関しては追々追加するとしまして。まぁでもこんだけやったからいいよね。 特に深い意味はないのだが、やっぱキャブ内インテリアあると人形置きたくなるよね。 後ろ二枚に関しては完全に『置きたくなる』の意味が違うが。 で、一しきりふざけた後、完成翌日に大須のポポンデッタに持ち込み、トビーと ジェームスを伴って貸レイアウトデビューを果たしてきた。 ほんでもって、実際に貸レイアウトで走らせてみてわかったことが三つ。 1、ホーム側入線時接触注意。TOMIXでは入線禁止。 これに関しては、ロッドとクランクがこれだけ太いので、当然と言えば当然なのだが、 TOMIXレールではやはりホームとロッドが干渉してしまった。上の写真をよく見ると、 ロッドがホームに干渉して動輪がレールから浮いているのがわかる。KATOの ユニトラックだったら道床が広いから多分大丈夫だと思うんだが・・・。 2、反時計回り走行禁止。 どういう訳か反時計回りに走行させるとカーブで止まる。電圧上げれば行けなくは 無いのだが、代わりに動輪だけが脱線するという事案が。何かの付け方が悪くて 左カーブで抵抗が掛かってしまっているものと思われ。上の写真もよく見ると動輪が 脱線してしまっていることがわかる。詰まる所、ジェームスによる救援中である。 3、走行音+ウォーム・ロッドの抜け注意。 モーター位置を調整してウォームがしっかりギアを掴めるようにした筈なのだが、 そもそもウォーム自体がモーターのシャフトにちゃんと固定できていないのか、 モーターから抜けてしまい、モーター音がするのに動かないという事が、今回の 持ち込み中一度有った。その絡みでウォームが振れているのか、走らせると ギアが噛まずに上を擦っている様なやかましい音が。ウォームの滑りによって ギアが回っているような状況であったと思われ、帰宅後に固定し直したが、 果たしてこれで状況が修繕出来たかどうか、正直まだ怪しい所である。 後、持ち込み中には外れなかったが、帰宅後の調整中、ロッドが・・・; まぁ、とりあえず構想が形になり、動いてはくれたので、今後はこれらの改善点を どうにかしていければと思う。課題はまだあるが、初めてペーパーで自作した 蒸気機関車でここまでやれれば、今後はもう少しマシに出来るのでは、と。 とりあえず、初めてで下空き細身のテーパーボイラーなんか 手ェ出すもんじゃねーなとつくづく思った。 シティ・オブ・トルーローも人気の高い機関車であるのにメーカーからNの 製品が出てない理由が何となくわかった・・・。ということで、色々と グダグダだったシティクラス(タイプ)の製作記を終了しておこうかと。
因みに添付の動画はポポンから帰宅した後色々調整してから撮ったやつな? 内容は暫定処置な?ニコニコに上げるやつはちゃんと作るからな?;
9/29追記。 昨日(9/28)の21:00に投稿して、この更新した時点で既にマイリストが 4件も入ってるという。いやはや、有難いことで。 ・・・因みにこの写真、よ~く見てもらうと解るのだが、実は既に改修箇所が。 ロッドを留めていた精密ネジ、あれ本当はメガネのフレーム用のやつだったのだが、 あれがネジの噛みが浅くてよく外れる為、結局低頭のT1.4の平ネジに換装。 これに変えただけでも大分マシになった。ってか、こうなるって解ってたら 初めっからこれでやってりゃよかった・・・。 |