・・・ぶっちゃけた事言っちゃうと、先月の末辺りで完成して既に配布開始 しちゃってたんすわ、キャロライン。製作期間は概ね一か月くらいか。 まぁ事後報告という形にはなるが、とりあえず残りの製作中の様子をば。
ボディが大方完成したあたりで、シャーシの高さが実車よりもだいぶ低く、 このままだとエンジンから伸びるドライブシャフトの位置がおかしい事に なることに気付き、実車にはない独自アレンジで、スーパー7よろしく シャフトを通すためのカバー的なものを追加した。 モーフ以外の部分がほぼ完成したところで、様子見の為に一度PMXに出力。 実車のブルノーズ・カブリオレの寸法寄りで作っていたのだが、まぁ小さい。 他の方が配布なされているトーマスシリーズのモデルと比較すると一回り以上 小さくなってしまい、並べた時に整合性を取りにくくなってしまった・・・。 運転席周りのインテリアもこの通り。実車の写真と見比べながら調整し、比較的 それっぽい感じの位置関係には出来たかなと思う。思いたい。思うことにした。 で、作りかけのモデルにボーンを付ける段階で、ついでに着色した。 計器類付いてるパネルのテクスチャ貼り付けるのにペンツールがまぁ便利だった。 そして本モデルにおける課題であり、一番肝心な所であるモーフ付けに着手。 備忘録も兼ねて記しておくが、xismoにおける基本的なモーフ付けのやり方としては、 1.モーフを付けようとする(変形させようとする)メッシュノードを選択 2.選択したメッシュノードをコピーし、コピーした方のメッシュをワールド選択で モーフ付け(変形後)の形状に作り替える 3.変形前(コピー元)のメッシュノードにノード表示枠上部『タグ』からモーフタグを付け、 当該メッシュノードの変形後の情報を登録できるようにする 4.変形前のメッシュに付けられているモーフタグと変形後のメッシュノードを選択 した状態で、画面上部のモーフのタブから『モーフ割り当て』を選択、実行する ⇒この段階で変形前の状態のモーフタグに変形後の情報が登録されるのである。 5.変形後の情報が登録されたモーフタグを選択した状態で画面右側のモーフタグの プロパティを見ると、当該モーフタグに登録されているモーフ名が表示されている 6.セットアップ枠の『表情』を選択した状態でプロパティのこのモーフ名を選択し、 Drag&Dropでモーフ名を『表情』の情報枠に移動させる 7.『表情』の情報枠内のモーフ名を選択すると、セットアップ枠右下のプルダウンが 選択可能になるので、そこからMMD上でモーフを表示する位置を選択する
・・・とまぁ、ざっくりこんな感じである。ただ、モーフ割り当てをする際に注意 しなければならないのは、モーフを付けようとする部分が複数のメッシュによって 構成されている場合、これらの構成メッシュすべてにモーフタグを付けなければ ならない、という事である。この事には前作、アリスクラスっぽい機関車の段階で 気付いていたのだが、うっかりド忘れしてしまっていた為、これも記しておく。 という事で、ひとまずペダル類がモーフ操作でちゃんと動くようになった。 これでペダルを踏みこんだ時に向こう側に貫通することは無くなった。 で、だ。 ここでxismoでモーフ付けをする際の注意点をもう一点。xismoはソフトの仕様上、 モーフが頂点の移動にしか対応していない。つまり、『面』の変化を 認識できない為、xismoでモデリングしたモデルでは、PMXエディタによる追加の セットアップでもしない限り、そのままではモーフによって色を変えたりすることが 出来ないのである。即ち、モーフを割り当てるには頂点を移動させるしかないのである。 ・・・つまりこういう事である。 最初はソドーP様の客車モデルの目のモーフに仕様を合わせようとしていたのだが、 xismoの仕様的に無理なことが解った為、結果として瞼のメッシュをヘッドライトの 縁をコピー・塗り替える形で作り、これを変形させてモーフを割り当てる処置を取った。 何しろキャロラインはTVシリーズ本編中では目のギミックは無く、単純なシールの 貼り換えによって目の向きや瞼の形を変えていた為、これをMMDで再現となると、 面の変化による方が当然ながら都合が良かったのだが、無理なもんはしょうがない。 とは言え、苦労しただけの事はあり、モーフで瞼を動かした際に瞳がちゃんと瞼の後ろに 隠れるようになってくれた。片目分が出来てしまえば、一部のモーフを除いて もう片目の分はコピーしてモーフ名を変更すれば流用が出来る為、実質的に片目分と ”一部のモーフ”だけの苦労で済んだ。 ・・・実質的に片目分だけの苦労とは言え、ちょっと調子に乗り過ぎた。 あんまりモーフを増やし過ぎるとセットアップが面倒になるという事に、 ここに来てようやく気付くというアホっぷりである。 まぁそんなこんなで、各部の調整とモーフのセットアップも完了し、更には 楽器P様の開発された”半自動MMDエンジン”も無事搭載することに成功し、 (恐らく)MMD初のキャロラインは晴れて日の目を見た。今の所これまで作った MMDモデルの中では一番いい出来であると思う(←自画自賛)。 苦労話やらですっかり長くなってしまったが、前述の通り、このモデルも既に 配布を開始している為、仕方ないから使ってやるよという方は下記配布先より DLして遊んでやってもらえると有難い。 ここまででお借りしたもの 初音ミクVer.2・弱音ハク:あにまさ様 エルベラVer.1.2:黒鬼様 モブ自動車(赤):柏市の高田っ子様 小型平台貨車1:ソドーP様 ミニクリーナー:楽器P様 MME:舞力介入P様 AdultShader_v014_AdultShader_S2:Elle/データP様 |